YUIプロジェクトとは

□YUIプロジェクトとは

特定非営利法人「YUI」プロジェクトは、高度な技術を有する会員経験を有する会員相互の協力により、福祉に関する幅広い分野で、調査研究および教育普及活動を行うとともに不特定多数の市民・団体等を対象に助言又は支援・協力を行い馬介在療法(乗馬によるリハビリテーション)の技術水準の向上、療養・更生施設の質の向上、次世代の育成を推進し、もって社会教育、健全なまちづくり、環境の保全、農山村と都市の交流、社会福祉の発展に寄与することを目的とします。

□設立の経緯

21世紀の国民生活と経済は、「福祉」を重要課題にした社会の上に成り立つとは多方面の指摘にもあるとおりですが、その福祉はいま大きな転換点に立っています。私たちは福祉の問題を健常者と社会的弱者との関係、あるいは通常の社会生活から遊離したものなどという強弱対比関係としてではなく、むしろ、いつの時代にも人間社会に内在する基本的な課題として「社会の絆」人と人とのつながりの関係として捉えました。一方でまた、福祉の対象となる人々にも、他人や社会との連携を求め、積極的に地域社会と恊働していこうという努力が求められます。
こうした観点に立って、わたしどもはここ数年来、それぞれの専門分野において、新しい福祉のあり方について調査・研究を続けてきました。自然とのふれあい、ペットなど動物とのふれあいは、ひとびとの痛む心を癒し、ひとのなかに潜んでいる感性を呼び起こし、生命力をかき立て、さらには社会人としての自立性を高める効果があることはすでに証明されています。中でもホースセラピー、すなわち馬介在療法は、医学的にみても高い効果があることが世界的に認められています。馬が常在する環境を適切に運営することによって、障害児などの自立更生を効果的に支援する福祉施設の運営が可能であるという福祉理念ができあがり、こうした研究活動から新しい福祉事業のあり方としてかたちづくったのが「YUI」プロジェクトです。

□活動・研究

・いくつかの大学で馬術部の学生が中心となり地域の子供たちを招き、乗馬を通じ心を癒す「ホースセラピー」活動の実施 ・各地の施設に於いて障害者乗馬のボランティア育成、環境教育、まちづくり支援などの活動を展開し各方面から高い評価を受けているNPO法人や諸団体と連携して「乗馬による共生社会の実現」を目指して活動を実施 「YUI」プロジェクトは、こうした研究成果を実地に具体化し高水準のホースセラピー福祉施設を建設していくことを目的に、それぞれの専門家が集まって組織されたものです。上述の学術研究や事業を通じて実践活動の成果は、そのまま「YUI」プロジェクトの普及活動目的に活かされ、これまでの施設づくりにない、ハード面でのノウハウはもちろん、利用者・施設運営者のそれぞれの立場に立ったサービスや運営ソフトに結実されています。

「YUI」プロジェクトは、これらのノウハウを基にした福祉施設計画のコンセプトづくりに始まり、実際の施設設計にも関与することによって、従来の福祉施設とは発想を異にした、人間と自然とのふれあいを根幹に置いた施設の建設計画を提案します。 「YUI」プロジェクトをなぜNPO法人とするかについても、同様の基本理念に立脚して、いわゆる箱もの的な施設をつくるのでなく、また、コマーシャルベース中心の施設でもなく、上述の「結」の思想を基軸に、地域社会がかかえる課題に住民と恊働して取組み、それぞれの地域において築き上げた支援活動を絶えず研鑽し、そのノウハウを蓄積し、広く活用できるように、その活動に普遍性を持たせることを目的としているからです。

このような社会理念を適正に事業へ反映していくためには、確かな特定非営利法人として体制を整えることが欠かせません。「YUI」プロジェクトをNPO法人化することによって社会的信用の高い施設建設・福祉運営支援組織を確立し、地域社会に対し、地域社会に対して広く情報を発信し、実践活動を推し進めていくことが、この新しい理念の普及にとってきわめて重要不可欠であると考えます。

□「YUI」プロジェクトのネーミング

「YUI」プロジェクトのYUIは「結」。ちょうど縦糸と横糸を組合わせるように、福祉を提供する側と受ける側、身体障害者や知的障害者と健常者とを結び、人間社会の強い絆を築くという意味です。その絆の媒介をなすものとして、「ホースセラピー」を理念の基底課題としています。

写真
NPOヨナグニウマふれあい広場より写真提供
YUIロゴ画像